インド料理店(神奈川県)
店頭ボードメニュー、
店内メニュー他
リニューアルデザイン
ある知人を通じてオファーが入りました。
「カレー屋さんのメニューとか店頭ボード一式
リニューアルやらない?」
「ありがとう。よろこんで」
「でも、大丈夫?」
「……?」
訳を尋ねると、どうやらクライアントが外国人であることを
気に掛けているようです。
「店の責任者は外国人。日本語はOK.
ただ、オーナーはインドにいる。
意思決定はすべてインドで行う」とのこと。
「大丈夫だよ」と気安く引き受けた私。
その時には分からなかったのですが、
後に、文化や習慣が異なるクライアントと円滑に仕事を進めるのが
いかに難しいかを知ることになります。
たとえば添付画像は、インド料理のイメージに忠実に
且つ、より親しみやすさや身近さを演出するために
日本のファミリーレストラン的なエッセンスを加えたデザインです。
飲食店のフロントイメージというのは、お客の在店時間にも影響するので、
店の方針との振れ幅を合わせるために、いくつかのデザインを作りました。
ところが、デザインにおいても、配色の調和といった概念など、
まったくといっていいほど彼らと共有することができません。
彼らが美しいと感じる色やデザインは
どう贔屓目に見ても私たち日本人の生理に合わないものばかり。
本国とのタイムラグもあり、決してスムーズとは言い難い仕事でしたが、
しかし、なんとか終えることができたときはホッとしました。
最後に校了した図案は事情で公開できないのですが、
とても貴重な経験をさせてもらいました。
また、同じような案件があればチャレンジしてみたいです。
今度はこの教訓を活かせますから、楽しみです!
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(余談ですが…)
飲食店のメニュー制作などに多いのですが、
印刷物に使用する写真をカメラマンに依頼せずに
ご自身で撮影する方が増えています。
(今回ご紹介した案件もそうでした!)
そこで、撮影のポイント!
手振れ、ピンボケは絶対にNG。
これは後で直すことができません。
面倒くさくても三脚(または一脚)を使うこと、
そして、拡大してピントのチェックは忘れずに行うようにしてくださいね。
あともうひとつ。
写真は「光と影を撮る」ものだと言われています。
光源の方向に注意していただき、
影が強すぎるようならバックライトを当てるなどして
光の状態に目配りできるようになれば、
ワンランク上の写真が撮れるようになります。
でも、やっぱり食べ物の写真は難しいですよね。
私程度の腕では、どんな美味しい肉も「ウ●チ」にしか映りませんから…。
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