我が事務所に秘蔵の、懐かしの80年代ジャパメタ名盤LPレコード紹介。今回は「44マグナム」。
以前に紹介した
→1980年代ジャパメタ名盤LP「アースシェイカー/FUGITIVE」
と同時代を駆け抜けたロックスターたちです(懐!)。
セカンドアルバム「STREET ROCK’N ROLLER」
手元に残っているLPレコード「STREET ROCK’N ROLLER」は84年に発売された2ndアルバム。
同時代の他のバンドよりもヘヴィでスピード感があるのに加えて、演奏技術が非常にテクニカルだった(速かった)こともあって、自分らの周りにはあんまり一生懸命コピーに励む人の姿は見られませんでしたが、やっぱりカッコよくて大好きだったバンドのひとつです。
当時このビュジュアルは「和製モトリ・クルー」を意識していたそうで、ビジュアル系バンドのハシリということになるんですかね。
ビジュアルよりも演奏技術に圧倒
ギターの広瀬 “Jimmy” さとしのプレイは速すぎてまったく聞き取れないし真似できない。
吉川 “Ban” 裕規のベースプレイなんか、当時の高校生は畏敬の念を持って見てましたからね(笑)。
ドラムの宮脇 “Joe” 知史は、少し前まで、浜田麻里(今も現役!)のバックやってましたね。麻里さんのMVで、相変わらずスピードとパワー全開のドラムを叩いてる姿を見たときは、嬉しかったですよ〜。
ヴォーカルのPaul。パーキンソン病からの復活
ヴォーカルの梅原 “Paul” 達也は、2005年に若年性パーキンソン病を患い、一度は一線から退いたものの、治療とリハビリを重ねて「人前に立つ患者がいることで、同じ病気と闘う方たちにも力を奮い立たせてもらえれば…」と、翌年には再び第一線に復帰したという凄い経歴の持ち主。
この話は、最近テレビや新聞でも取り上げられていたのでご存知の方も多いかもですね。
もうこのレベルになると、中高年ロッカーが未だ現役で頑張ってる姿から勇気と元気をもらって……云々とはまったく別次元の感動的な話になってきますわ。
ステージにはPaulの息子が一緒に立って歌うことも。YouTubeなんかでその様子を見ると「ああ、あの頃のオレたちって、あの息子より若かったんじゃん…」と猛烈に過ぎた年月を感じるのであります(笑)。
2008年にはトリビュートアルバムが出てるよ
ちなみに2008年には、日本の錚々たるロックミュージシャンがそんなPaulの想いや生き様への賛同を含めて、44マグナムのトリビュートアルバム(カバー集)を製作・発表しています。
自分的にお気に入りなのは、坂本英三が歌う「STREET ROCK’N ROLLER」。本家よりもいいじゃん、なんていったら怒られちゃいますかな(笑)。
このトリビュートアルバムの収益の一部は、俳優のマイケル・J・フォックスが設立した財団「Michael J. Fox Foundation」に寄付されて、パーキンソン病の研究助成に充てられるそうです。
というわけで今回は、懐かしのジャパメタLPレコードにまつわる話題でございました。
それではまたお会いしましょう。では〜!!