少し前に、デザイン制作と一緒に簡易な写真撮影お引き受けしますよ~
という記事を書いたのですが、先日久しぶりの商品写真撮影を弊社事務所のなんちゃってスタジオで行いましたので、その様子なんかを書いてみたいと思います。
今回は私・前田の撮影です。決してプロカメラマンではございませんので(←最初に言い訳するなって!)、機材も技術も最小限(笑)。一般の方にも多少はお役に立つ内容になるのではないかと…(根拠のない自信…)。
被写体はスプレー缶と蛇腹チューブ。なんとも色気のないモデルさんではございませんか。要するに商品撮影、ブツ撮りっていうやつですね。
まずは撮影ボックスとライトを準備
商品が白色なので白飛びを起こさないようライトの当て方に気を使う必要がありますので、撮影用のボックスを用意します。通販なんかで売ってる畳んでコンパクトに収納できるやつ。これの大き目のを使ってます。
これ、オススメですよ。ヤフオクなんかに出品する商品撮りではお約束のアイテムですね。
次に照明。陰影(立体感)を出しづらい被写体なので左右それぞれ240Wの明かりを準備。今回はディフューザーも使ってより光を柔らげます。
これも安物なんですが、やっぱり便利! ただ、組み立てと片付けがひじょ~に面倒なのがタマにキズなのですな。
構図とカメラの位置を決める
商品を並べてカメラの位置を決めます。
ズームレンズを使っている人は、不自然な歪みが出ないよう画角の設定にも気を付けてくださいね。今回は35mmフィルム換算で50mmくらいで撮ります。
あと、当たり前ですけど三脚は必須ね。
構図が決まったらさあシャッター!といきたいところですが、グッと我慢。実は写真撮影はここからが一番タイヘンなのですよ。
ここから気合と集中力でライティング決め
なにがタイヘンかって、そう、ライティング。
ここはもう専業のプロにはどんなに頑張ってみたところで敵わない部分です。はい。
簡易な写真撮影に限って~とあらかじめお断りしている理由は、実はこの部分をエクスキューズしているからだったりします(T ^ T)
さてここで集中力と気合を一発注入した後、左右から、前方から、あるいは上下の位置を変えてみたり「あーでもない、こーでもない」を独り言をブツブツ呟きながら照明のベストな位置を決めていきます。
今回は白い被写体なので少し影が強めに出るような位置にライトを置きました。
ここまできてやっとシャッターが切れるぞ
およそ「こんな感じでどうだろうかな」と思ったら、とりあえずシャッターを切ってみます。
今回はライティングをある程度作り込んで撮るつもりなので、RAWではなくJPEG撮って出し(だってRAWの管理は面倒なんだもの)。カタログやパンフレット用の写真なのでF16まで絞り込んで撮ります。
地道な繰り返し作業はまだまだ続く
何枚かシャッターを切ったらパソコンのディスプレイで細部をチェック。
再びカメラに戻って、商品の並べ方、カメラの位置や向き、ライトの当たり方や影の調子などを微調整。これを何度か繰り返して、「よっしゃ!」というカットが撮れたら撮影が完了です。
撮影完了。だけど作業はまだ続く…
で、最終的に選んだカットがこれ。それなりに綺麗に撮れたでしょ(笑)。
今度はこの写真をPhotoshopを使って編集してカタログ掲載用に仕上げていきます。
画像編集の様子については次回に続きます。