弊社では多ページ物の印刷物(何百ページもある印刷物のことね)の制作が得意ということもあるのですが、ときどき「自費出版で自分史を作ってみたい」「勤めてきた会社の社史をまとめたい」というご相談がフラリと舞い込みます。
すでにリタイアした個人の方からっていうのが多いですかね。費用面がクリアできなくてそのまま立ち消えになってしまうパターンが段々お約束になりつつありますが…。
さてさて、少し前にちょっとしたブームになりましたね~、自費出版。
「自費出版=何百万円。高い。売れない」といマイナスのイメージを何とかしようと思ったんでしょうか。「共同出版」なんていう言葉を使い出した出版社の広告が大手新聞に連日載っていた時期もありましたね。
まあ、言い方を換えたところで実態は自費出版と同じことで、さんざん荒稼ぎして倒産しちゃった会社もありましたけどね。
今ではすっかりブームは過ぎ去りましたけど、皆さんくれぐれもヘンなところに引っかからないでくださいね。
で、今回は自分史や社史作りを例に「意外と身近なところでも作れるんだよ」ということを綴ってみたいと思います。
自分史や社史を作成する際の依頼先
自分史や社史を作成する際の依頼先候補は主に次の3つ。
- 自費出版を扱う出版社
- デザイン会社や印刷会社(←弊社はココに分類されます)
- コピー製本を扱う会社(最近では大型書店でも扱ってますね)
気になる費用ですが、1→2→3の順に安くなるイメージです。
もう少し詳しく説明しますね。
出版社でで自分史や社史を作る
「本を作る」ノウハウの蓄積が最もあるのが出版社。まあこれは当たり前なのですが、実はもうひとつポイントがあって、書店に流通させるためにはISBNというコード(本の裏表紙についているバーコードの数字ね)を取得することが必須なんですね。
これは誰でもお金を払えば取得できるのですが、実際のところ本を流通させるには取次と呼ばれる(卸みたいなもの)会社とか個別に書店との契約を結ぶ必要があるので、これらをすべて個人で行うのは無理があると思います(いまはアマゾンなどネットで委託販売という方法もありますが)。
ですので「全国の書店に自分の本を並べたい」という方には、お金は最もかかりますが出版社へ依頼することをオススメします(売れるかどうかは別の話ですよ。出版市場は極冬です。夢は見ないほうがいいです…はい)。
デザイン会社や印刷会社で自分史や社史を作る
「ISBNはいらない」「書店に並べるのが目的じゃないよ」「友達や親戚やご近所に配りたい(押し付けたい!?)だけ」という方には、弊社のような多ページ物に強いデザイン会社か本の製作に対応した印刷会社がオススメ。
実際に巷に流通している出版物のデザイン制作を行っているのは我々のようなデザイン会社なので、これに編集技術と印刷製本知識が伴っていれば出版社に依頼するのと同様の品質の本を作成することができます(←弊社はココ!声を大にしての営業モードですよ〜!)。
印刷会社を選ぶ際に注意したいのは編集とデザイン技術のレベルでしょうか。まあ十社十色というか各社ごとに特長や体制が異なるので、いろいろ質問してみてこの辺りを見極めることができると失敗がないかと思いますよ。
コピー製本を扱う会社に自分史や社史を作成してもらう
本を作るのには「コピー製本」とか「簡易製本」と呼ばれる方法があります。
これは言葉通りそのまんま(笑)コピー出力した用紙やご自分でプリントアウトした紙を製本機で綴じて表紙を上から貼り付けたもの。ですから基本的に編集費用やデザイン費用はかかりません。出力と製本の費用だけ。いちばん(圧倒的に!)安上がりです。
デメリットは、全部なにからなにまで著者が自分で用意しなければならないこと(馴れない作業はたんへんかも)、仕上がりがどうしてもチープな雰囲気になりがちなことですかね。
本作りは素敵な体験だと思う
本は多ページに渡るボリュームのあるコンテンツです。満足のいく一冊を作るためには編集やデザインや印刷についての打ち合わせを何度も重ねることが必須。
できれば担当者と気軽に何度も顔を合わせられるよう、ご近所でよい依頼先を見つけられるといいですね。
自分や会社の足跡や作品を一冊の本にまとめるという行為は素晴らしいことだと思いますし、良質な出版文化を愛する弊社としてはもっと多くの人たちに「本作り」を体験してもらい、周囲の方々ともその感動を共有していただきたいと願っています。
そんなわけで弊社では自分史や社史を作成したいというお客様を大歓迎WELCOME!いたしますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。お待ちしておりま~す!
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