こんにちは。千葉県松戸市の隅っこにある叩き上げのデザイン事務所「小さな会社やお店の広告の作り方相談所」の前田です。
先日のこと。同業(といってもうちよりずっと大きな商いをしているデザイン会社ね)の人と、過去どうやってグラフィックデザインを勉強してきたか、という話題になりました。
まあ、二人とも「仕事上必要に迫られて独学でなんとか覚えてきた(苦笑)」パターンで、学校に通って系統だったカリキュラムを学んできたわけでない「雑種(良く言えば「叩き上げ」?)」なのでした。
デザイン技術は現場叩き上げで覚える VS 学校で学ぶ?
仕事をしながら現場で覚える(結果的にはこれが一番速いとは思うのですが)というのは一長一短で、パソコンやデザインソフトの使い方をはじめお客様や印刷現場との付き合い方など「実務」を習得するには最も効率的なのですが、「デザイン」を理論的にきちんと学ぶという部分がどうしても弱い(そういう人が多いような気がする)という短所があります。
ところで、現場叩き上げでデザインの現場で働いている人たちは、美大やデザインの学校で学んできた人たちに対してコンプレックスのようなものを持ってたりしないんでしょうか(大きな声では言えないけど自分がそうなんだよね。実は)。
デザイン技術=デザイン会社の繁盛?
しかし、美大卒のグラフィックデザイナーを抱えるデザイン会社が繁盛してるかというとまたこれは全然別の話、というのが実社会の面白い?ところ。
ビジネスとしてデザインを世の中に役立つサービスに落とし込んでいくというのは、これとは違った能力や取り組みが必要なんですね。
実際、巷のデザイン会社を見ると、デザイン技術イコール繁盛でないことは確かな現実のような気がします(←お前のところはどうなんだ、というツッコミは置いときます。笑)。
昔、デザインの基礎を学んだ記憶に残る一冊
閑話休題。実は本日この記事を書いたのは20年前に独立した前後の頃に購入したこの本のことを思い出したからでして、当時、巷にはソフトの使い方を解説する書籍はワンサカあるものの、もっとシンプルにデザイン技法を学べる(真似できる?)参考書はないのかなあ、と思っていた時に見つけた一冊。
その後もいろんな書籍を購入しましたが、この本のことは今でもよく覚えてるんですよね(翻訳本なのでサンプルは全部英文です)。
書いてあることはしごく当たり前な基本的なデザイン技法なのですが、当時こういう本は珍しかった(と思う)。学校でデザインを学んだことがない自分にはとてもしっくりくる本でした(今では類書がたくさん出てるんですね)。
が、残念ながら既に絶版。
今はカラー刷りで新版が出てるようですね(買ってみようかしら)。
というわけで、弊社では「デザインの基本を勉強してみたい」という方には作成したデザイン制作物を丁寧に理詰めで解説いたします(笑)ので、論理的に印刷物のデザインを作成してみたい!というちょっと風変わりな方がいらっしゃいましたらどうぞお気軽にご相談くださいませ!!
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