我らのようなデザイン事務所に必須のデザイン制作ソフトといえば「Adobe Creative Cloud (以下、略してAdobe CC)」。もう既に何年も業務に使ってきて今さらな感じでちょっと恥ずかしいんですが、アプリ以外にもいろんなサービスがくっついてるんですね。
Adobe CC にはフォントも付いていた!
Adobe CC にはアプリの他に素材集やフォントが付いているということは知っていたのですが、とくにフォントについては、なんやかんやの使用制限があったりして「難しくて面倒じゃん」と今まで見向きもしないでおりました。
で、Adobe CC が2019になり、「Typekit」が「Adobe Type」と名を変えて、とってもシンプルな利用システムにリニューアルされました〜というニュース。
内容を簡単に言っちゃうと、AdobeCCを契約している人は追加料金無しでいっぱいフォントを使えますよ〜、というもの。
「追加料金無し」という言葉に惹きつけられて(←貧乏臭いね〜)、さっそくチェックしてみましたよ! 貂明朝とか源ノ明朝とか、いいじゃないですか〜。早く実際のデザイン案件で使ってみたいです(ワクワク)。
ちなみに、AdobeCCを有償契約してない人(アドビアカウントだけ持ってる人)も、6,000フォントまで利用できるそうな。いったい全部でいくつのフォントがあるんでしょうかね???
フォント選びに便利な「フォントパック」システム
いろんなフォントが使えるのは嬉しいんですが、実際のデザインの現場では適切なフォントを選ぶ作業というのがけっこうタイヘンなんですね。
なので多くのデザイン事務所では、フォント管理ソフトなどを使って、フォントを使いやすいカテゴリーに分けるなどして、欲しいフォントへのアクセスが少しでも効率化できるような工夫をしてるかと思います(もちろんウチもね)。
これを最初っから用意してくれてるの(に近い形)が「フォントパック」というシステム。テーマ別にいろんなタイプフェイスのフォントを集めたもの。ただ、欧文書体に比較して日本語書体のパックは数が少ないので、これから増えてくるといいですね。
なぜかAppleテキストエディットでも使用できた。
ワード、エクセルでは×
フォントパネルで一覧を見ると、フォント名の右側に雲のマーク(クラウドという意味?)が表示されてます。画像はIllustrator2019のフォントパネル(InDesign2019でも同様)。
アドビ製のアプリ上だけで使える仕組みかと思いきや、なぜかアップル純正のテキストエディットやJedit Xでも使えました。
ちなみにというかやっぱりとうか、ワード、エクセルではフォントメニューにすら表示されません。
最後は中年オヤジの回顧話で(笑)
さて、最後になりますが、このようにフォント環境が便利な時代にになると、自分のような中年オヤジの口からつい出てしまうのがTHE・昔話(笑)。「今はいいよなぁ。昔はよ〜」で始まるあの中高年特有の悪いクセね。
なので、ここからは40代以上限定ってことで(笑)。
20代後半でこの業界に片足突っ込んだばかりの頃、「(デジタル)フォント」といえば
- スクリーンフォント(ビットマップフォント)
- スクリーンフォント(ATMフォント)
- プリンタフォント(PostScriptフォント)
この3つのことでした(懐〜)。
こんなソフト使って一生懸命フォントを管理してましたっけね。覚えのある人は同年代かそれ以上(笑)。
TrueTypeフォントという安価なフォントもありましたが、これは印刷の現場では扱いない様式で、一書体が数万円もする高価なPostScriptフォントを半ベソかきながら購入して、せっせとゲラを出力したものでした。
PostScriptフォントを扱える専用のプリンタも、安いものでもモノクロで20万円くらいしましたからね。今では4万円くらいでカラーレザープリンタが手に入ることを思うと隔世の感でございますなぁ〜。
結局、何が言いたいのかというと、「昔はフォントには本当〜〜にお金がかかったんだよ〜〜(今の若いモンはそんな苦労も知らねーでよー、ふん!)」ということを愚痴ってみたかっただけなのであります(笑)。
まあ、安価で多くの人が便利なサービスを利用できるというのは素晴らしいことなので、弊社もそうしたデジタルツールを最大限に活用して、より良いデザインや印刷物をお客様に提供できるよう、日々の勉強とアップデートを怠らずに参りたいと思っております(←締めはマジメに!!)。
というわけで、デザインや印刷物の作成でお困りごとがある方は、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。お待ちしておりま〜す!
それでは、また!!